問：『人と言うのはどうして半島を一周したがり、岬を目指したがるのであろうか？』

Ａ：『そんなん愛車で走りたいからに決まってるじゃん！』

と言う事で今回は伊豆半島と予定外の暴走半島？へ行って参りました。

それはある日モーフィの一言で決まった。『いつも関東組が新潟に足を運んでいるから、たまにはこっちに来いさ！　伊豆一週しよって！』　いつかは伊豆一周を走ってみたかったぷらどは快くOKを出し今回の企画がスタートする事となる。メンバーはぷらど・モーフィ・イガリクの３名、当初は伊豆半島内で一泊する予定が、モーフィが『一周してもせいぜい400Km位しか無いから別に泊まらなくても一日掛けて周って、翌日はぷらどが帰りやすいように軽井沢方面に行こって！』　なっ、なんていい奴なんだとモーフィが天使のように見えた。ところが・・・・

 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第一章              関東へ出発

時は８月１３日の１６時、『これから伊豆ってきます。追わないで下さい（爆）では・・・』とBBSに書き込みを入れ、気合を入れいざ出発！と、その時 『あんた〜何勝手に行こうとしてるんだ！（怒） 私だって明日の準備があるんだから終わるまで子供の面倒見てくんねー！』　そう、ぷらどのカミさんは実弟の嫁の赤ちゃんが１４日に生まれる予定なので、明日から実家の皆で嫁さんの実家大阪に行くのであった。それから1時間半位経ちようやく放たれ、１７時半にやっと再出発であった。、『いってきまーす』

	ぷらど自宅前にて　出発準備完了！

いつ降って来るか判らないドンヨリした怪しい雲も心配だったが、何とか順調に快走しているのであった。『そうだ、俺は晴れ男のはず！ｐ（＾−＾）ｑ』　改めてそう感じながらも何だかんだであっと言う間に湯沢に入るが、今回は三国峠をパスする事に決めていた為湯沢ＩＣから高速道路に入り、長い関越トンネルを抜けて直ぐの谷川岳ＳＡに到着。時刻は１９時半過ぎ、そこで夕飯をとる事にし定番のモツ煮込定食を食べ直ぐに出発、あっという間に渋川伊香保ＩＣに着き、そこからひたすら東京方面へ向かうのであった。

R５０〜R１７上武道路に入り快走、ここまでは奇跡的に一滴の雨にも当たらず埼玉県の熊谷に入ると、左前方彼方にはまるで祝福でもしてくれているかの歓迎ムードタップリの花火が上がっていた。しかし『気分は最高！』と思ったのもここまで、熊谷を過ぎた頃『ポツポツ』と小雨が降ってきてヤバイと思い直ぐ止まってカッパを装着し、再びしばらく小雨の中を走行する。熊谷バイパスを過ぎ、桶川市に入るとそこからは地獄の始まりだった。雨は次第に大降りになり容赦無く叩きつけ道路は水が溢れ出て、対向車からは跳水を掛けられ、シールドは曇り、水飛沫で殆ど見えず、けれども上げて走る訳には行かず車間距離をとりながらゆっくり走り、途中給油をして様子を見るが一向におさまる気配がない、仕方なく大雨の中再度走りようやく大宮に入る。『果たして無事にモーフィ宅に着けるのだろうか、もし万が一・・・！(￣▼￣；』ぷらどの脳裏に不安が横切った。

新大宮バイパスまで来ると助かった事に頭上に首都高速の高架が暫く続き、丁度屋根代わりになり道路も乾いていて走り易く、今まで遅れた分の時間を取り戻すために少しペースを上げる。都内に入ると残念な事に高架ともお別れで又しても大雨の走行、右前方には車が４・５台ハザードを付けて止まっているではないですか。『何・・・っ？』　と思った瞬間、潅水した大きな水溜り(と言うよりちょっとした池状態)が目の前に現れ『ザｚｚｚｚｚｚ〜ッ』まるでモーターボートが波を切るかのような水が跳ね上がり、路上でサーフィンでもしているかのような気分で超ビックリ！（＞_＜）実は前方に止まっていた車は玉突き事故で止まっていたのであった。『まぢコケなくて良かった〜o〜；』ビッグスクーターなら間違いなくコケていただろうと思う程深い水溜りだったが、何事も無くその場を立ち去ったけれど心臓はバクバクしていた。　それからと言うものスピードを抑え何だかんだで環七に入ると雨も少しはおさまって来た。　

夜の環七は何とも走り易く雨が降っていたもののそこからは順調にペースを上げ、世田谷通り〜環８〜第三京浜と進み横浜市の看板を過ぎると、今まで降っていた大雨が夢だったか線を引いたかのようにピタッと上がり、保土ヶ谷ＳＡでトイレ休憩、時刻は既に0時を周りモーフィに連絡を入れる。ここのＳＡは下り車線しか入って来れなく、第三京浜をぶっ飛ばして来た連中が週末になると時間関係なしに大勢集まり、各々のマシンを見てくれんと言わんばかりに並べてありまるでバイクサロン状態！。カッパを脱いでいるとマシンの後ろに一台の単気筒のバイクが止まり『これからどちらへ？』と話し掛けられ『明日から伊豆へ』と答えると、ナンバーを見たのか『私も先程まで佐渡へ行こうと新潟へ向かったが、雨がひどく新潟方面も天気が悪そうだったので途中で断念して引き返して来たところです！』『私もここまで来る時新潟よりも埼玉入ってから思いっきり降られました！』そんな事を話しながらも先を急ぐためお別れし横浜新道〜R1を通り、0時30分過ぎにようやくモーフィのアパートに到着した。　

 　　　　　　　　　　　　　　　　自宅からモーフィ宅までの走行距離　約350ｋｍ

　時間が掛かったわりにはたいした距離は走ってなかった。深夜にも関わらすモーフィは起きて待っててくれたが、奥さんは実家に帰省中で留守であった。駐車場に無理やりバイクを止めてもらい家に入ったが、翌日が早いので一服する間もなく就寝に入る。が、そこで問題が、ぷらどは疲れ過ぎたのかなかなか寝付けず、と言うのも照明のリモコンスイッチがどこにも見当たらず、いつもはそんな事ないのに今日は何だか眩しくて寝れないのであった。リモコンを探すがなかなか見つからない、モーフィを起こす訳にもいかないので、仕方なしに諦め明るい中、寝れたら寝ようと思い横になってかれこれ1時間程経ち『壁にスイッチがあるじゃん！』こんな簡単な事も思いつかない程疲れていたのだろうか、暗くするとアッと言う間に寝てしまったのであった。

８月１３日のルート　　自宅⇒R289⇒R8⇒R17⇒湯沢IC〜関越道〜渋川伊香保IC⇒R17⇒R50⇒R17上武道路⇒新大宮バイパス⇒R254川越街道⇒K31８環７通り⇒K3世田谷通り⇒K311環８通り⇒Ｒ466第三京浜⇒R1横浜新道⇒R1藤沢バイパス⇒K43⇒モーフィ宅

※　ここまではぷらど君の一人旅の為か、道中該当する写真はありませんでした。第二章よりは写真入りで掲載いたします。（忍）