 1980年西ドイツケルンで開催されたＩＦＭＡショーにおいて、一大センセーショナルを巻き起こしたSUZUKI GSX1100S刀。これまでのオートバイのイメージを打ち破ったスタイリングはその後熱狂的な刀ブームを引き起こす。ドイツ人ハンス・ムートによるそのデザインは日本刀をイメージに作られたものだった。しかし独創的なそのデザインを実際に製品化するにはさまざまな困難があった。独自のタンク形状、カウリングの実現やスエード調のツートンのシート、さらに黒クロームメッキのエキゾーストなど生産工程を複雑化する課題が重複した。しかしIFMAショーに登場した“刀”は、ムートの描いたデザインをほぼ変えることなく作られていた。
GSX250S刀 ＳＰＥＣ
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それから11年後の1991年、バイクファン待望のGSX250S刀が国内向けに発売される。1100Sをそのままに小型化されたそのスタイリングはまさに小刀。刀は元来空冷４スト４気筒ですが、400と250は水冷４スト４気筒に変更されています。しかし外見からはまるで空冷のような見事なダミーフィンが目立っており、あくまでも基本デザインを重視している事が伺えます。